
国、民族、文化を問わず、基礎教育は全ての子どもが受けることができる権利です。子どもの時期に教育を受けることができなければ、就くことができる仕事、手にする収入、社会での地位など、その後の人生のあらゆる面に影響を及ぼします。そのため、教育を受けることができない人々は、その子や孫も十分な教育の機会を得られずに、世代を超えて貧困状態から抜け出すことができないことにもなりかねません。
近年は、開発途上国でも小学校に入学する子どもの数は増えてきましたが、それでもまだ2億6500万人の子どもは小学校に通っていません。
(出典:UNESCO (2016)
(出典:UNESCO (2016)
・近くに学校がない
・教材、教具が不足している
・指導に必要な技能をもった教員が足りない
・世帯の経済事情から、子どもを働かせることを優先してしまう
・子どもの教育に対する親の理解が低い
など
ネパールでは、2015年の大地震によって多くの校舎が倒壊しました。将来の震災に備え、十分な強度をもった校舎の建設が急務ですが、その対応ができていない学校が多くあります。特に農村部では、子どもたちは依然として簡素な造りの仮設教室で、風雨にさらされながら授業を受けています。FIDR、復興が進んでいない農村部で学校校舎の建設を行いました。